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佐藤圭史さん
演武の様子
当別町在住で、北海道医療大学で教鞭をとりながら北海道合気道連盟の理事長も勤める佐藤圭史さんにお話を聞きました。
大学の新入生歓迎会で、相手をくるくると回している合気道の演武を見て、変わった武道だなと思ったのが第一印象でした。当時、日本らしい武道をやりたいと考えていたのと、合気道は大学・社会人から始める人が多く、取り掛かる敷居が低いと思ったので始めました。合気道は年配の人がゆっくり技をかけている印象が強いようですが、実際は動きがダイナミックで、最低限の力で効果的に技をかけるのが特徴です。また、畳上での昔の生活様式を想定し、正座から技をかける座技があります。徒手だけではなく、杖・太刀・短刀などの武器を使った稽古もあります。
合気道の投げには「円転の理」があります。
合気道は世界約140 カ国に広がり、小さな市でも道場があります。国際交流や研究の関係で海外出張する際、仕事後に、現地の道場での稽古に飛び入り参加することがあります。そこでは、日本人の有段者ということでとても歓迎されました。また、知らない言語の国を訪れても、合気道を通じて現地の人とコミュニケーションを取り、友達をつくることができました。日本人で日本の武道を習得していることは、海外で活躍する大きなメリットになると思います。
合気道の技の基本は相手を抑え込むことです。
昨年6 月に北海道合気道連盟理事長に就任しました。ベテランの方が執行部に多かったのですが、若手への世代交代が求められる中、お声がけいただきました。コロナ禍の影響で接触スポーツ・武道への意識、関心が下がっています。女性やご年配の方、子供たちも含め合気道の層を厚くするためにも、連盟活動に尽力していきたいです。
1つ目はコロナ禍で減少した合気道を含む武道やスポーツの競技人口を、セミナーや体験会を通じて回復させることです。2つ目は、中学校の武道教育カリキュラムに合気道の採用校を増やすことです。合気道はジャージがあれば練習することができる手軽さと、しっかりと受け身の練習をするので怪我をしにくいメリットがあります。3つ目は、地域発展の一環として、武家文化に端を発する合気道
などの武道・武術を当別町の特色にすることです。当別町は士族が入植してできた町として、伝統的なものを強調することができるので、それを推し進めるようなことを担えればと思っています。日本と海外、教育と地域、過去と現在、そして未来を結びつける一助になれば嬉しいです。
(1)岩見沢合気道会
私は、岩見沢合気道会の道場長を務めています。場所は、岩見沢市総合体育館(当別町より東に25km)、日時は、火曜日と木曜日の18時30分から20時30分です。初心者大歓迎です。
岩見沢合気道会のブログはこちら→ 岩見沢合気道会
(2)北海道医療大学合気道同好会
私は、北海道医療大学合気道同好会で指導しています。場所は、体育館裏の武道場で、日時は、 月曜日の17時15分から18時30分です。一人でも多くの医療大生が入部することを願っています。
合気道をはじめる方をお待ちしております(岩見沢合気道会の皆さん)
岩見沢合気道会は2021年に創立20周年を迎えました。